また土地(農地)のはなし

 太古の昔。 

 狩猟で暮らしていた時代は「その日暮らし」で、獲物が捕れなかった日は明日に希望をつなぐ日々だったかもしれません。
一喜一憂ながらもそれはそれで幸せだったのではないでしょうか。

 穀物を作るようになってから人間の「欲望」が目覚めます。
穀物は保存がきくからです。
大量に手に入れると明日のことは心配しないで暮らせます。
手段を問わなければ働かなくても生きていけるかもしれません。
人間が土地に執着するのはここから始まりました。

やがて穀物は「貨幣」の役割を持つようになります。

土地を守るために戦う人が出てきます。武士の起こりです。
武士はもともと農民なのです。

穀物が経済を回している状況はつい最近(といっても江戸時代あたり)まで続きます。
石高(こくだか)で力を表していたことを見ればよくわかります。

 

 そして令和の現在、日本はどうなっているのでしょうか。

穀物消費は4000万トン
・その内、輸入穀物がほぼ3000万トン
・輸入穀物の3000万トンの内、ほぼ2000万トンが家畜用の飼料

ここを念頭に置くと、今の農政が言っていることとやっていることの矛盾がとてもよく見えてきます。